ファインバブル産業会(FBIA)が管理するファインバブル製品の登録制度
ファインバブルとファインバブル産業会
ファインバブル(=微細泡、Fine Bubbleまたは略してFB)は、溶液中に溶け込むことなく自由に浮遊する100μm~10nmサイズの泡です。その中身は空気、水素、酸素などのガスで、溶液としてはほとんどの場合水が用いられます。
このようなバブルは、通常液中では重力に逆らって、上昇して表面に達すると消滅すると考えられますが、微細な場合には熱運動をする水分子とのランダムな衝突によりブラウン運動をします。この為に、容易に消滅せず長い場合には6か月もの間、生きながらえるのです。
その生成方法は、高圧のガスや空気を液中に急激に放出させたり、溶液を高速でかき混ぜるなど特別の技術によって実現できます。また、溶液中のファインバブルを保存したり、輸送したり、制御する技術にも特別の技術が必要となっており、これらを”ファインバブル技術”と呼びます。
このファインバブル溶液、例えば代表的なファインバブル水は、これまでに無かった様々な有益な効果を我々の社会にもたらすと期待され、ファインバブル産業会はその技術の普及促進を図るためにファインバブル技術を保有する企業などによって設立されました。その効果は、ファインバブルの持つサイズ特有の機能などの発揮によりこれまでに無かったさまざまな表面構造の改質や材料加工に利用され、製造、環境、省エネルギー、安全、ライフ、食品などの分野に広がると考えられています。
このような夢の技術の応用を図るうえで、液体中のファインバブルの存在を知ることはもっとも重要な点となります。 今回、ファインバブル産業会では、ファインバブルのサイズを知るための測定方法を確立しそれを適用してファインバブルの技術を評価したことを、ファインバブル技術を適用して製造される製品やサービスのユーザーに示す制度を発足させました。これにより、”ファインバブル技術 in Side”という正しいメッセージを製品・サービスの提供者とそのユーザー・消費者の間で共有できるものとすることを通して、ファインバブル技術の普及を図ろうとしています。
どのようにしてメッセージを伝える?
メッセージは、ファインバブル産業会が定めたわかりやすいマークを製品やサービスの結果に貼り示します。この為には、ファインバブル技術の利用の仕方つまり製品の製造方法やサービスの手順などを審査し、その中に確実にファインバブル技術が用いられていることを確認します。その上で、申請した製造メーカーなどにマーク使用権を与えるのです。この審査には、ファインバブル技術の専門家が登場し、申請した技術の中でのファインバブルのサイズに関する測定データを、ファインバブル産業会が定めた測定方法によるデータと同等に信頼できるかどうかを、確認します。
また、本制度に登録された個々のマーク及び製品・サービスの情報は公表され消費者の皆さんがご覧になれます。“製品登録マークリスト”コーナーをご覧ください。