サイエンス

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宇宙生活を支える水の技術に注目

Space Shower Space Shower

この展示では、宇宙という無重力空間で“身体を清潔に保つ”ための工夫や技術を紹介します。
浮かぶ水滴、限られた資源での生活、そして未来の宇宙居住。
ちょっと不思議で、ちょっとリアルな「宇宙のくらし」を、見て・触って・考えてみませんか?

水に触れず、泡に包まれる。「洗う」が、体験になる。 水に触れず、泡に包まれる。「洗う」が、体験になる。

地球での当たり前、
宇宙ではどうなる?

地球では、シャワーを浴びることは日常の一部。水をひねれば流れ、泡で洗い、湯気に包まれてリラックスする。 でも、宇宙ではその“当たり前”が通用しません。無重力空間では水が飛び散り、機器に入り込めば重大な故障につながる。 限られた資源の中では、石けんも泡も使えず、濡れタオルやドライシャンプーで体を拭くしかない。「洗う」という行為そのものが、制約の連続なのです。 そこでサイエンスは、ファインバブル技術を応用した“宇宙シャワー”を開発。少量の水で肌をやさしく洗浄し、飛び散らない設計で微小重力下でも安全に使える構造を実現しました。 この技術は、宇宙での暮らしを支えるだけでなく、地上の日常にも新しい視点をもたらします。

こんな場面で活躍

地上でも活躍する
“宇宙シャワー”の技術

  • 水が使いづらい環境で

    災害時やアウトドア、介護現場などでも、少量の水で清潔を保てます

  • 肌へのやさしさが求められるときに

    敏感肌や赤ちゃん、高齢者の入浴補助にも最適。こすらず洗える安心感

  • 忙しい日々の“時短ケア”として

    シャワー時間を短縮しながら、しっかり洗浄&リフレッシュ

JAMSSとの共同研究に
ついて

有人宇宙システム株式会社(JAMSS)とサイエンスは、宇宙シャワーの実現に向けた共同研究を開始しました。 この共同研究では、JAMSSが国際宇宙ステーション「きぼう」で培った宇宙環境での運用技術や健康管理ノウハウと、サイエンスが誇るファインバブル技術(ミラブルシリーズ)を融合。 微小重力環境でも安全・衛生的に使えるシャワー技術の開発を目指しています。将来的には、2030年頃の民間宇宙ステーションでのサービス提供を視野に入れ、技術実証や装置開発が進められています。

実証実験も本格始動

2023年には沖縄・宮古島で、成層圏からの模型落下試験を実施。地上約3万メートルまで上昇させたカプセルを落下させ、疑似無重力状態での吐水と水の吸引に成功しました。 この実験は、宇宙空間でのシャワー機能の実装に向けた重要なステップとなっています。私たちは、宇宙で“快適に洗える”という体験が、単なる技術ではなく、暮らしの質を支える手段になると信じています。 地球でも、限られた水資源の中で快適に過ごす方法として、この技術が役立つことを願っています。

有人宇宙システム株式会社
(JAMSS)の紹介

出典:有⼈宇宙システム株式会社

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出典:有⼈宇宙システム株式会社