
自然の力で育つ、魚と植物の共生システム「アクアポニックス」。
水を循環させることで、環境にやさしく、持続可能な食の未来を目指します。
この展示では、“見て・感じて・考える”体験を通して、生命のつながりと科学の面白さを届けます。


アクアポニックスとは


魚が水槽で生活し、
排泄物を出す
この排泄物にはアンモニアなどの栄養素が含まれています。

微生物(バクテリア)が
排泄物を分解
アンモニア→亜硝酸塩→硝酸塩へと変化し、植物が吸収できる栄養に。

植物が栄養を吸収し、
水を浄化する
植物は栄養を取り込みながら水をきれいにし、再び魚の水槽へ戻します。

浄化された水が魚に戻る
水の交換がほぼ不要で、環境負荷が少ない持続可能なシステムです。

ミライを育てる農業

私たちが目指す「ミライの農業」は、自然の力とテクノロジーを融合させた、環境にやさしく、安心・安全な食を育む循環型の農業です。 水や資源を無駄なく活用し、都市部や限られた空間でも食料を育てられるこの仕組みは、気候変動や人口増加といった社会課題に対応する次世代の食料生産モデルとして注目されています。
サイエンスが取り組むアクアポニックスでは、魚の養分で野菜を育て、植物が水を浄化することで、水・食・環境がつながる“いのちの循環”を実現。そんな未来農業は、都市でもその力を発揮します。
都市で育つ自然のチカラ
土がなくても育つ
ビルの屋上や学校の
空きスペースでも稼働できる
CO₂削減にも貢献
SDGsとのつながり
アクアポニックスは、魚の養殖と植物の水耕栽培を組み合わせた循環型の農業システムです。
魚の排泄物を微生物が分解し、植物がその養分を吸収して水を浄化することで、
水・食・環境がつながる持続可能な仕組みが生まれます。

食料の安定供給
土壌や水資源が乏しい地域でも、魚と野菜を同時に育てることで栄養価の高い食料を生産できます。

水資源の保全
水を循環利用するため、排水がほとんどなく、川や海の汚染を防ぎながら水の使用量を大幅に削減できます。

技術革新と産業発展
IoTやセンサーを活用したスマート農業として、効率的な運用と新しい産業モデルの創出につながります。

資源循環型の生産
化学肥料に頼らず、魚の排泄物を養分として活用することで、環境負荷を抑えた持続可能な生産が可能です。

気候変動対策
地産地消が可能なため、輸送によるCO₂排出を削減し、脱炭素社会の構築に貢献します。

生態系の保護
土壌や水質への負荷が少なく、農薬を使わないことで生物多様性の保全にもつながります。