「水の使用が限られる災害時でも、温かいお風呂に入れる」という安心感を。9月の防災月間に考える地域みんなの備え

2026.08.20 ミラブルテクノロジー

「お風呂に入れる」という希望を。防災月間に考える、心と体を温める備え

スーパーの「防災コーナー」で、「万が一のときも、家族が少しでも穏やかに過ごせますように」と、祈る気持ちで水や非常食をカゴに入れるとき。大切な人たちの顔が思い浮かんできますよね。

毎年9月の防災月間は、そんな風に日常の中で家族や地域の「暮らしの安心」を前向きに考える機会です。

避難生活や限られた環境下では、まず命をつなぐ「食料」や「寝具」が最優先されます。しかし、厳しい状況が続くほどに切実になっていくのが、「体を清潔に保ってサッパリしたい」「温かいお湯に浸かってホッと一息つきたい」という素直な気持ちです。

水や設備の制限がある現場では、お風呂の確保に苦心することも多いですが、お湯の温もりと清潔さは、疲れた心をやさしく解きほぐす大きな力を持っています。

実は、こうした想いに寄り添い、限られた水を大切に使いながら素早く温かい入浴環境を届けられる「被災地用大浴場キット」という新しい備えが生まれています。この記事では、一人ひとりの肌と心を優しく守り、地域に大きな安心と温もりを広げる取り組みについてご紹介します。

命と暮らしのために。お湯の温もりが守る、被災された方の笑顔と尊厳

身体を長期間洗えない状態が続くと、肌のベタつきやニオイが気になるだけでなく、皮膚トラブルや精神的なストレスが蓄積し、避難者の心を深く疲れさせてしまうことが考えられます。

「過酷な環境だからこそ、心身をほぐすお湯の温もりと安らぎを届けたい」——

そんな現場の切実な想いに寄り添い、サイエンスの代表取締役副社長 平江 真輝ら開発チームは、防災・避難所向け機器のノウハウを持つキンパイ商事とタッグを組みました。

サイエンスがこれまでシャワーヘッド「ミラブル」をはじめ、医療・介護現場や万博で話題となった「ミライ人間洗濯機」などで磨き上げてきたファインバブル技術。その確かな技術力と現場の想いが結実し、誕生したのが「被災地用大浴場キット」です。

「被災地用大浴場キット」は、水と空気の力で微細な泡を作り出し、石鹸やシャンプーの使用を抑えながら汚れをやさしく洗い流す機能を携えており、排水設備が不十分な避難所であっても、環境に負荷をかけることなく活用できます。

温かいお湯に浸かり、身体を清潔にする時間は、被災された方々が自らの尊厳を保ち、明日への前向きな気持ちを取り戻す大きな力となります。

平江:「避難所においてお風呂は単に身体の汚れを落とす場所ではなく、『ホッと息をついて休めた』と感じていただける復興の拠点だと考えます。水や排水が制限される過酷な被災地で、どうすれば環境を汚さず温かいお風呂を届けられるか。医療・介護現場で培ってきた私たちの技術でならお役に立てると確信し、共同開発に踏み出しました」

「いざ」という時にすぐ動かせる? 長洲町の祭り「的ばかい」で確かめたフェーズフリーの力

せっかく「被災地用大浴場キット」を備えていても、いざというときに現場でパッと組み立てて使えなかったら大変ですよね。

こうした現場の不安ごとに対して提案するのが、日常と非常時の垣根を取り払って、地域イベントなどで備えを活用して慣れておく「フェーズフリー」という考え方です。

この理想的な備えの形を確かめたのが、完成したキットを実際に活用した熊本県長洲町の伝統行事「破魔弓祭(的ばかい)」での事例です。

祭りの神事で真冬の海に入り、泥まみれになった参加者の身体を大浴場キットの温かいお風呂で温めました。それと同時に、地元の役所職員の方々が組み立てから給湯、案内までの一連のフローを実際に体験・検証しました。

専門の工事は一切不要。特別な道具を使わずに限られた現場スタッフの手で素早く展開できる設計だからこそ、地域イベントでの活用がそのまま「災害時の迅速な設営訓練」になっているのです。

長洲町役場の危機管理対策室長・中島 良治さんからも「地域の行事や訓練の中で触れておくことで、いざという時にも住民の皆様にしっかり温もりを届けられる準備ができる」と、フェーズフリーな備えとしての手応えが寄せられています。

お祭りの時間が、そのまま地域を守る「訓練」になるでス~。
これなら普段から親しんで備えておけそうでスー!

こすらず優しく洗える心地よさと、湯上がり「+3℃」で続くリラックスタイム

長洲町の「的ばかい」で泥まみれになった参加者の方々が「温かい!」「サッパリした」と笑顔を見せた背景には、サイエンスが培ってきたファインバブル技術の力があります。

実はこのキット、洗い場にはシャワーヘッド「ミラブル」が、そして浴槽にはマイクロバブル発生装置「ミラバス」がセットされている仕様なのです。

ある参加者の方からは「入った瞬間に、普通のお風呂と全然違う感じがする!」と驚きの声が上がっていました。

【洗い場】こすらずスッキリ「ミラブル」

シャワーから出る目に見えないほど超微細な泡「ウルトラファインバブル(1μm未満)」を、独自水流にのせることで、汚れを優しく洗い流します。肌をゴシゴシこすって負担をかける心配を軽減でき、使う水や石鹸の量も抑えられるため、水が制限される現場にとっても優しい設計です。

【浴槽】ポカポカが長続き「どこでもミラバス」

浴槽内では「マイクロバブル(1〜100μm未満)」の気泡が汚れに吸着し、汚れを浮かせて落とします。マイクロバブル入浴による検証データでは、普通入浴と比較して湯上がり15分後の体表面温度が約3℃高く維持されることがわかっています。お湯の温度は熱すぎないのにポカポカとした温感が持続し、冬の寒さや被災後の生活で強張った心と身体を、じっくり解きほぐしてくれます。

※条件=普通のお湯とマイクロバブルのお湯(38℃)に5分間入浴した後、15分後に赤外線サーモグラフィで体表面温度を比較撮影

普段の暮らしで「心地よい」と感じられるお風呂の温もりや肌触りは、過酷な避難生活という環境でこそ、より一層大きな力となります。

制約の多い避難生活であっても、日頃と変わらない快適な入浴環境を届ける。サイエンスは、厳しい環境下に置かれた方々の心と身体に、少しでも多くの安らぎを届けていきたいと考えています。

ゴシゴシこすらずに優しく洗えて、湯上がりもポカポカが続いたら、ホッとできる時間が増えそうでス~!

「うちの街にはこの備えがある」という安心感。みんなで作る地域のセーフティネット

「私たちの街には、万が一のときでも温かいお風呂を届けられる備えがある」という事実は、地域住民の方々にとって大きな安心感となり、避難所を支える自治体職員の方々にとっても心強い支えとなります。

防災への意識が高まる9月の防災月間をきっかけに、食料や水といった物資だけでなく、人々の尊厳と笑顔を守るための「衛生と心の備え」について考えてみませんか?

平江:「避難所においてお風呂は、心身の疲れをほぐし明日への前向きな気持ちを取り戻す大切な場所です。『誰ひとり取り残さない』温かい避難所づくりを目指し、自治体の皆様とともに地域の防災力を高めていきたいと考えています」

日常的に活用しながら、いざという時にも地域全体を「温もりがしっかりと保たれる場所」にするために。サイエンスはこれからも、現場に寄り添った新しい備えの形を全国へ届けていきます。

ぜひご自身の街でも、「地域みんなでつくる、いざという時の温もりの備え」について、一緒に考えてみませんか?

※「ファインバブル」「ウルトラファインバブル」「FINEBUBBLE」は、一般社団法人ファインバブル産業会(FBIA)の登録商標です。

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