「コインランドリーで、衣類のスキンケア?」アクアがサイエンスの技術を選んだ、プロの現場の“新たな一手”

2026.04.07 ユーザーボイス

週末のコインランドリー。私たちが求めているのは「乾燥」だけじゃない

毛布の丸洗いや週末のまとめ洗い。多忙な毎日を送る現代人にとって、コインランドリーは単なる「洗濯の代行場所」を超え、日常を支える、なくてはならない生活拠点となっています。

しかし、家庭用では落としきれない汚れを根こそぎ落とすそのパワフルさの反面、ふとした不安を抱くことはありませんか?

「強めの薬剤が使われているのかな」「洗剤残りが肌に触れるのは少し心配」。

私たちは一日の大半を衣類に包まれて過ごしています。いわば「肌に最も近い環境」を整える洗濯プロセスに、「優しさ」を求めるのはとても自然な願いです。

国内コインランドリーシェアトップクラスを牽引するアクア株式会社(以下、アクア)が、この切実な不安を「当たり前の安心」に変えるためにパートナーに選んだのは、シャワーヘッド「ミラブル」で知られるサイエンスでした。両社の共同開発によって誕生した、業務用「ミラブル洗濯乾燥機」。なぜプロの現場にサイエンスのファインバブル技術が必要だったのか。異業種タッグが挑んだ、洗濯の新常識の幕開けに迫ります。

信頼や安心の気持ちで利用できるコインランドリーが近所にあったら、とっても心強いでスー!

【人物紹介】「洗濯のプロ」と「泡のプロ」。二人の情熱が交差する

この革新的なプロジェクトを動かしたのは、それぞれの分野を極める二人のプロフェッショナルです。

・アクア株式会社
 業務用洗濯機開発本部 製品開発部 機構開発課 担当課長 藤原 正宏氏(写真右)

業務用ランドリー機器の開発を長年担当。機器の性能だけではなく、清潔性や利便性を追求する技術者。

・株式会社サイエンス
 商品本部 開発部 リーダー 天久 海希(写真左)

サイエンス開発部の心臓部を担うエンジニア。ミラブルシリーズで培った「ウルトラファインバブル」技術を、いかに社会インフラへ取り入れるかに心血を注ぐ技術者。

なぜアクアはサイエンスを求めたのか。プロが惚れた「バブルの質」

「他社にはない、圧倒的なインパクトが必要だった」とアクアの藤原氏は振り返ります。

業務用ランドリー市場では、除菌や消臭を謳う機能が飽和状態にあります。営業の現場からも「何か新しい価値を組み込めないか」という声が上がる中、アクアが着目したのが、サイエンスの持つ「気泡を安定して発生させる独自の流体制御技術(水の流れを操る技術)」でした。

世間では「ミラブル」として華やかなイメージが先行していますが、プロのエンジニアである藤原氏が見抜いたのは、その裏側にある技術的誠実さと、膨大な実証データでした。

単に流行に乗るのではなく、水と空気の力だけで洗浄力を引き上げるというシンプルかつ強力なロジック。これこそが、業務用洗濯機を進化させる「決定的なピース」になると確信し、アクアからサイエンスへラブコールを送ったのがすべての始まりでした。

シャワーヘッドのミラブルにも、プロが惚れ込むすごい技術が詰まってるでスー!

【開発秘話】シャワーとは「桁違い」の水量をどう制御するか。天久が挑んだ壁

しかし、開発は一筋縄ではいきません。大きな障壁は、家庭用と業務用における「流量」の圧倒的な差です。

ミラブルのシャワーヘッドは、内径の細い管で水量を絞ることで効率よく泡を作ります。しかし、業務用の大型洗濯機は一度に大量の水を必要とするため、水の勢いも量も、シャワーとはまさに「桁違い」でした。

「当初の試作機では、まったく泡が発生しませんでした。業務用の流量を確保しながら泡を発生させることは、想像以上に高い壁だったんです」とサイエンスの天久は語ります。

これまでの「径を絞って局所的に圧力をかけて泡を作る」方式では、業務用洗濯機の流量に負けてしまう。天久は設計を根本から見直し、配管の中を通る水の力を使って、自然に空気を吸い込む仕組みにより、大流量の水流の中に安定してウルトラファインバブルを発生することができる「業務用専用の新しい発生機構」をゼロから考案しました。

さらには「サイズ」の課題も。最初にサイエンスが持ち込んだ試作機は、あまりの巨大さにアクア側から「大きすぎる!」と驚かれる始末。洗濯機本体の限られたスペースに収まるよう数ミリ単位の調整を繰り返す、粘り強い共同開発が続きました。

シャワーと洗濯機では水の勢いが全然違うでスー! ゼロからの開発ってすごいことでス~

暮らしのインフラを支える誇り。サイエンスが業務用ランドリーに注ぐ情熱

開発中、二人の間では何度も白熱した議論が交わされました。

「水の中に本当にウルトラファインバブルがあること」を証明するため、天久は装置を通した水を急いで車に積み込み、泡が消えてしまう前に測定器のある拠点まで運ぶという行動に出たこともあります。京都から新大阪まで、まさに時間との戦い。

「泡は時間が経つと減ってしまうので、測定するまでになくなってしまわないかと。当時は、そのことを必死に考えていました」

この目に見えない泡を信じ、確かな形にするための情熱が、プロジェクトを突き動かしました。

「シャワーヘッドなど民生品の開発を進めてきたサイエンスでは、水量を減らす「節水」の技術が中心でしたが、今回は、大量の水を使いながら泡を発生させるという、全く逆のアプローチ。技術的に新しい一歩を踏み出せたことが大きな成果」と天久は振り返ります。

サイエンスが大切にしているのは、自分たちの技術で「社会の困りごと」を解決すること。コインランドリーは今や、共働き世帯などの家事負担軽減だけでなく、災害時の衛生確保も担う重要な「暮らしの拠点」となっています。そんな公共性の高い場所で、衣類を通じて一人ひとりの健やかな生活を支えていく。天久が語る言葉の裏には、ミラブルの技術がより広い社会の役に立つことへの、エンジニアとしての静かな自負が滲んでいました。

「洗濯機にも技術が搭載されることで、日々の暮らしの中で『ミラブルってすごいんだ』という安心感にもつなげたい」

技術への信頼、そして「健やかな暮らしを支えたい」という使命感。この数々の「壁」を乗り越えて生まれた水は、私たちの衣類を、そして毎日の暮らしをどう変えていくのでしょうか? 後編では、驚きの洗浄メカニズムと、そこから生まれる「衣類リセット」という新しい習慣について詳しく解説します。

目に見えないくらい小さな泡の力が、みんなの当たり前の毎日を支えてるでスー!

あわせて読みたい:「衣類もまた、肌の一部だから。」アクア×サイエンスが提案する、自分や家族を想う人のための“衣類リセット”習慣

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