飲食業界や消防の世界でも活躍する、ファインバブルの実力とは?

2025.10.17 ミラブルテクノロジー

国際規格でサイズが決まっている「泡」がある?

高級シャワーヘッドや洗濯機に搭載されるなど、ここ数年で一躍脚光を浴びるようになったファインバブル。毛穴のなかの汚れを落としたり、肌に浸透して(※)潤いを長く保ったりと、気になる効果が盛りだくさん。でも、水を変えるだけでホントにそこまで効果があるのでしょうか……?

※角質層までのこと

「ファインバブル(fine bubble)というのはISOによって国際的に規格化された、直径100μm未満のとっても細かい泡のことです。そのなかでも直径     1μm以上100μm未満の気泡は『マイクロバブル』、     直径1μm未満の特に小さい気泡を『ウルトラファインバブル』という2種類に分けられるんです。どちらも同じ水の中の泡なんですが、サイズが違うだけで特性や動きが全然違うんですよ」

そう語るのは、 「泡の魔術師」こと株式会社サイエンスの専務、平江真輝。

ミリバブル:100μm以上

普通の泡。浮上してすぐに破裂

マイクロバブル:100μm未満~1μm

小さな泡がゆっくり浮上。しばらくすると消滅する。

ウルトラファインバブル:1μm未満

泡が小さく肉眼では見えない。安定しているので長時間残る。

 

すぐ水面に浮上して消えてしまう普通の気泡と違って、マイクロバブルほどの小さな気泡は浮上するスピードが非常にゆっくりで、数が増えると水が白濁して見えます。

しかしウルトラファインバブルと呼ばれる超微細な気泡になると、大量に存在していても水は透明のままで、私たちが肉眼で見ることはできません。

しかも、あまりに微細なために浮力が小さく、水圧に勝てずに浮上できず水中に留まったままなんだとか。     状態が良ければ、数週間〜数カ月も泡の寿命が続くこともあるそうです。

サイズ・個数だけじゃない!? ファインバブルの効果的な活用には、適切な設計が重要! 

ファインバブルは2種類の微細な泡で、「マイクロバブル」と「ウルトラファインバブル」の2種類があると話す平江。

もし毛穴の汚れをキレイにしたい場合は、より小さなウルトラファインバブルをたくさん生成してくれるシャワーヘッドの方が効果が高いということなんでスー?

「いえいえ、どちらの泡にもメリットがあるんですよ。例えばマイクロバブルは汚れをめくって持ち上げる界面活性のような働きをしますし、ウルトラファインバブルはつぶれにくい泡が水流に乗って、汚れを落とす研磨剤のような働きをしてくれます。気泡の大きさや個数だけに着目するのではなく、泡の大きさや水流をうまく組み合わせて、用途に応じて使いこなすことがポイントなんです」(平江)

サイエンスのシャワーヘッド・ミラブルplusとウルトラファインバブルシャワー(同社の旧製品でウルトラファインバブルを発生させるアダプター)で洗浄比較を行ったところ、1ccあたりのウルトラファインバブル濃度が1/5の量でも高速うず流によって面状に広範囲でより早く汚れを落とすことができたそう。

気泡のサイズ・個数・水流・吐水量などを適切に組み合わせて設計することが、ファインバブル技術の要だと言えそうです。

他業界でも活躍するミラブルの技術力

美容分野で脚光を浴びているファインバブルの洗浄効果ですが、サイエンスはミラブルの技術をベースに厨房環境改善システム「ミラブルプロダイナー」を開発。導入した飲食店では洗浄品質の向上、作業工数の削減、節水効果によるコストカットなど、さまざまな効果が確認されています。

意外なところでは、消防士の防火衣の洗浄にもミラブルテクノロジーが活用されています。

防火衣は火災現場における煙や粉塵が付着しますが、それらが発がん性物質を含んでいる可能性があり、通常のシャワーで洗い流されているか問題視されていました。それを効果的に除染するためにファインバブルの洗浄力が着目され、検証してみると汚染物質がきれいに除去されていることが確認されたのです。

そして誕生したのが「火災現場除染キットMR1」。消防車に装着できるので、消防車から放出される水にファインバブルを生成し、     防火衣や装備品に付着した有害物質を効率よく洗浄してくれるのです。

いかがでしたか? このほかにも、医療現場、農業、介護など幅広い分野でミラブルテクノロジーは活用されています。じつはあなたの暮らしも、見えないところでファインバブルテクノロジーが支えてくれているかもしれません。

消防士の防火衣にも活用できるなんて驚きでスー! それだけ人体に影響なく高い洗浄力を発揮するのが、ファインバブルの特長なんでスー!。

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